結婚してから家事スキルマックスなバーテンダーのら猫(@bar_noraneko)です。
今回は現役バーテンダーによる大人気スコッチウィスキーの個人的なおすすめのものを地域別に特徴とともに紹介していきます。
スコッチウィスキーとその他の5大ウィスキーの説明や関係性についてはこちら

この記事にも書いていますが僕的にはバーに行って飲むほうが楽しめるし、種類もたくさんあるので今回は家で飲んだりプレゼント用などに使えるコスパのいいものをなるべく上げていこうと思います。
バーテンダーとして酒好きとしてかなりの種類のウィスキーを飲んできたそのなかでも好きだったものなので共感してもらえると嬉しいです。
おすすめスコッチウィスキー書いてたらきりがなくてかなりの長文になっているので気になるものがあったらそこでいったん飲んでみてから次のウィスキーに行ってください。
- 王道まずはここから飲んでみてほしいスコッチウィスキーハイランド地方のおすすめ銘柄一覧
- 華やかさと繊細な味わいのスコッチウィスキースペイサイド地方のおすすめ銘柄一覧
- スムースな飲み口のスコッチウィスキーローランド地方のおすすめ銘柄一覧
- ピート由来のスモーキーさがクセになるスコッチウィスキーアイラモルトのおすすめ銘柄一覧
- 香りが高くまるで香水のようだといわれるスコッチキャンベルタウンモルトウイスキーのおすすめ銘柄一覧
- 多種多様な味のあるアイラ島以外の諸島スコッチウイスキーアイランズモルトのおすすめ銘柄一覧
- ブレンダーの正確なブレンドによって生まれるスコッチブレンデッドウィスキーのおすすめ銘柄一覧
- スコッチウィスキーのすすめ
王道まずはここから飲んでみてほしいスコッチウィスキーハイランド地方のおすすめ銘柄一覧
スコッチウィスキーはモルトウィスキーとブレンデットウィスキーで販売されているものがほとんどです。
まずはモルトウィスキーの中でも華やかなものが多く沢山の蒸留所があるハイランド地方のウィスキーから行ってみましょう。
ハイランド地方はかなり広く今でもスコッチウィスキー産業の1番大きな地域なのでどのウィスキーを紹介しようか悩みますがメジャーなものとマイナーなものをおりまぜながら紹介していきます。
ハイランドウィスキーといったらまずはこれ!女性にも人気が高いグレンモーレンジ
たいていのバーには置いてあるスタンダードな1本、熟成に使用するのはケンタッキーバーボンで使われたバーボン樽を買い付けて使用し、シングルモルトウィスキーとしてしか販売されていません。こだわりはなんといっても上質な軟水を使用することによってまろやかな口当たりかつ芳醇な香り。
アルコール度数をあまり感じさせないので、ウィスキー初心者や女性からの評判もいいです。
飲み方もストレートからソーダ割りまで幅広く飲めるので夏などは1杯目にソーダ割りですっきりと飲むにもおすすめです。
あと僕が愛してやまないのがグレンモーレンジシグネット。深煎りした上質なチョコレートモルトを使用することによってとてもまろやかな甘みが口の中に広がりアルコールの雑味を一切口の中に残さずチョコレートの香りのみが鼻から抜けていく素晴らしい逸品です。
シグネットを飲んでいるときは幸せな時間が流れてシガーと合わせればつまみは必要ないほどの甘みと香り、スタンダードなスコッチウィスキーとは1段階違うほどのおいしさを感じます。
ちょっと値段は張りますが贅沢するときにおすすめです。
多くのボトラーズウィスキーからも販売されているラベルのヤマネコがかわいいクライヌリッシュ
ラベルのヤマネコがなんとも愛くるしいこちらはクライヌリッシュでスタンダードな14年です。
見た目の可愛さに反して味わいは重厚でオイリーな味わい、ストレートで飲むのをお勧めしますが香りも強いのでロックでもいけます。
好きな方はひたすらクライヌリッシュを飲んでいるイメージがあります。
バーで置いてあるところは少し限られるかもしれませんが味もコスパも1級品なので1度ぜひ飲んでみてほしい1品です。
クライヌリッシュ14年はやや男性向けのイメージが強いですがクライヌリッシュのいいところはボトラーズ(他の業者が樽ごと買ってボトリングしたもの)が多いのでさまざまな味のクライヌリッシュが存在することです。
その中でも僕が今まで飲んだクライヌリッシュで1番美味しかったのがゴードン&マクファイル社から販売されているシェリー樽で追加熟成されているコニサーズチョイスの12年です。
シェリー樽熟成ということもあって甘みと香りがかなり変化していて女性にもおすすめの味わいになっています。
世界最小の蒸留所わずか3人のスタッフで丹精込めて作られているエドラダワー
世界最小わずか2基のポットスチルを使用して生産しているエドラダワーのスタンダードビンテージ10年。パヒューミーと言われることが多く化粧品のような華やかな香りがします。
個人的には少しボトルによって当たり外れがある気がしますがそこまで気になるほどではありません。
まだまだあまり認知されていないので値段はお手頃価格なのもいいところです。
仕事終わりに落ち着いてストレートで1杯におすすめな1本です。
1度だけこちらのシェリーマチュアードカスクストレングスを飲んだことがあるのですが今でも忘れられないです。
カスクストレングスでアルコール度数がかなりきついはずなのにすいすいと飲めてしまい、濃すぎるほどのシェリー香、こんなウィスキーあるんだと恋に落ちたかのような錯覚に陥りました。
ストレートで飲んだのですが雑味は一切なくクリーミーささえ感じてしまう印象、ウィスキー好きにはぜひおすすめな1本です。
華やかなシェリーが香るオロロソ樽とペドロヒメネス樽を使ったグレンドロナック
スタンダードビンテージでは1番大好きなグレンドロナック12年。シェリー樽を熟成に使ったものだとマッカランが有名ですが個人的にはマッカランより香りも味も甘みが強い気がします。
近年シェリー樽自体が不足して価格が高騰しているのでこの値段で買えておいしいシェリー樽を使ったウィスキーはレアだと思います。
味わいは甘さが先に広がってあとにはひかないバランスのいいウィスキーです。
ストレートでおいしく飲めるので家飲みにもうってつけの1本です。
グレンドロナック21年パーラメントはオロロソシェリー樽と2種類のシェリー樽を使って熟成されていて12年よりさらに複雑かつ上品な甘みと苦みがあるやや上級者向けな味わいになっています。
個人的には好きな味なんですけどパーラメントはなかなか置いてあるお店も少なく21年というオールドビンテージなので本数自体も少ないです。
見つけたら買いで間違いない1本です。
華やかさと繊細な味わいのスコッチウィスキースペイサイド地方のおすすめ銘柄一覧
スペイサイドモルトはハイランド地方の東側スペイ川流域で作られているウィスキーです。
広い地域ではないのですが50以上の蒸留所があるスコッチウィスキーのメッカといっても間違いないでしょう。繊細な味わいのものが多いのでウィスキー初心者のかたはスペイサイドモルトから始められる方も多いです。
世界で1番知名度のあるスコッチウィスキーのザ・グレンリヴェット
スペイサイドウィスキーの中でも1位2位を争うスタンダードな1本。値段もお手頃ですが侮ることはできません。華やかなのに水割りやソーダ割りでも味がぼやけずにおいしい。特に水割りは個人的1位のおいしさです。
使用する麦はスプリングバーレーと呼ばれる二条大麦で熟成は3分の1をシェリー樽にて熟成、程よい甘みとフルーティーな香りを楽しめます。
かなり飲みやすいウィスキーになるのでウィスキー初心者の方や女性にもおすすめですし、普段からウィスキーを飲まれている方にも改めて飲んでみると違った印象を受ける不思議なウィスキーです。
グレンリヴェットナデューラシリーズのオロロソシェリーカスクになります。
ナデューラとはゲール語でナチュラル・自然といった意味になりグレンリヴェットからこの名前のシリーズが3本販売されています。
そのなかでも100%オロロソシェリー樽のグレンリヴェットのカスクストレングス(加水していない原酒)がこちらの一本です。
辛口で木樽の香りが特徴的なかなりのパンチのある味わいです。
ナデューラシリーズは3種類とも飲んだのですがこのオロロソシェリーカスクが個人的1番の味でした。
濃い目のチョコレートなんかと合わせるとおいしいですよ。
世界一の売り上げを誇るグレンフィディック蒸留所の姉妹蒸留所バルヴェニー
世界第1位の売り上げを誇るグレンフィディック蒸留所の敷地内にあるバルヴェニー蒸留所、このダブルウッドはバーボン樽熟成後にシェリー樽にて熟成して完成されています。
個人的には甘さは控えめでやや優しいバーボン樽の風味が香る感じなので女性にもおすすめしやすい1本です。
ライト目なフルーティーさもあるので普段飲み用においておくにはちょうどいい味わいです。
僕自身も初めてちゃんと飲んだウィスキーなので思い出深い1本になっています。
スタンダードなグレンフィディックがこちら、昔はもっと派手なボトルだったのですが最近は落ち着いたラベルになっています。
世界一売れているだけあってまずくはないのですが万人受けする味になってしまっているイメージです。
バルヴェニーと飲み比べてもやはりバルヴェニーのがしっくりくる気がします。
旧ラベルのグレンフィディックはものすごく美味しかったので今後の味の変化に期待しています。
王道スコッチに全くひけをとらないしっかりした香りと味わいのアベラワー
あまりメジャーなウィスキーではないですが個人的スペイサイドモルトでもっとも華やかな香りなのではないかと思うアベラワーです。
ちなみにあまり有名ではないこのウィスキーですが僕のお店ではなぜかかなりオーダーされます。
色も濃くて味も甘め、なんといっても香りの華やかさがすごいのでウィスキーらしいということでオーダーされるのかな?
値段も高くないですし、ストレートやロックでかなり美味しく飲めます。ソーダ割だけは個人的には香りが死んじゃう感はありましたが、もっと人気出ておかしくない1本です。
こちらはアベラワーのカスクストレングスでスパニッシュオークのオロロソシェリー樽を使って熟成したアブーナ(ゲール語で起源)ボトルによってアルコール度数に多少の誤差はありますが基本60%を超えている1本です。
色合いもかなり濃く味香りともに強いです。しかしながらそのアルコール度数を感じさせない口当たりについつい飲んでしまいますがやはり強いお酒なので飲みすぎには注意が必要です。
アベラワー蒸留所は熟成中のウィスキーにバグパイプを聞かせていたこともあるらしいのですが飲んでると軽快な音楽が聞こえてくるような気がします。
映画【天使の分け前】にも登場しオールドパーの主要な原酒のクラガンモア
ちょっとマイナーな映画ですが【天使の分け前】という若者たちがウィスキーで一攫千金を夢見る映画に登場するこのクラガンモア、香りは紅茶のように華やかで味わいは少し酸味はありますがこの価格帯では充分美味しい部類に入ると思います。
酸味が気になる方や女性の方にはトワイスアップ(ウィスキーと水を氷なしで同量)という飲み方がおすすめになります。
オールドパーというブレンデットウィスキーのメインモルトに使われていますが、オールドパーのようなカラメル感は全くありません。
ディスティラーズエディションのあるのですがこちらは万人受けするような作り方なのか特別美味しかった覚えはないです。
ポートワイン樽を熟成に使っているのですが、個人的にはクラガンモア12年のほうをお勧めします。
ディスティラーズエディションはバーで見つけて飲んでみてください。
スムースな飲み口のスコッチウィスキーローランド地方のおすすめ銘柄一覧
ローランド地方のウィスキーなのですがぶっちゃけ種類が少ないです。
もともとはハイランド地方に負けないほどの蒸留所があったのですが、衰退していってしまい現在はグレーンウィスキーの製造やブレンド業者などが多く存在する地域になっています。
ローランドモルトの特徴は3回蒸留を行うことによってスムースかつクセのない味わいになっています。
良くも悪くもクセがないのでボトルごとの特色はほかのスコッチウィスキーに比べるとすくないのですが、味の甘みは強いので女性ファンは多いです。
ローランド地方で1番有名なバーにもよく置いてあるオーヘントッシャン
スタンダードビンテージ12年のオーヘントッシャンですがスコットランドの商業都市グラスコーの近くにあるためか都会的な味わいなイメージを持ちます。
3回蒸留式で作られているためストレートで飲まれることをおすすめします。
とてもライトな味わいでアーモンドのような独特な香りがするので好き嫌いは結構分かれるウィスキーだと思います。
個人的ローランドモルトでのおすすめグレンキンチー
数が少ないローランドモルトの中で個人的1番なのはこちらのグレンキンチーです。
ライトでドライな味わいは食前酒などでよく合うかと思います。
グレンキンチーはシチュエーションなどもありますがドライにロックで飲むのがおすすめになっています。
ローランドモルトのに関してはそこまで飲まれる人口もいないので、地域別に全部試してみるとき以外は手を付けなくても問題ないと思います。(好きな方はすいません)
もし試しに飲まれるのであれば僕は断然グレンキンチーを推奨します。
ピート由来のスモーキーさがクセになるスコッチウィスキーアイラモルトのおすすめ銘柄一覧
スコッチといえばアイラモルトを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?
アイラモルト独特のピート(泥炭)を焚くことによってスモーキーフレーバーを作り海沿いに蒸留所があるので潮の香りと表現されることが多いウィスキーです。
好きな方はずっとアイラモルトを飲む方も多いです。僕自身も1時期アイラモルトにハマってひたすら飲んでました。
ウィスキー初心者は慣れるまで注意が必要なほどに独特なのですが最近は女性でも飲まれるかたが増えてきた印象があります。
スモーキーさピカイチ最近はイベントもあっているアードベッグ
1番コアなファンが多いであろうアイラモルトのアードベッグ、最近ではアードベッグナイトという単体でのイベントもあっていたりと人気がすさまじいです。
毎年さまざまなシリーズを出しているのですが、昔のものなどはかなりの高額でオークションでみかけます。
味わいはスタンダート10年でもすばらしい高クオリティ、スモーキーさはもちろんながら甘みもありなおかつ雑味がないというアイラモルト好きにはたまらない美味しさになっています。
おすすめの飲み方はストレートでもすごく美味しいのですが冷凍したアードベッグをストレートで1度飲んでみてほしいです。
飲みやすさがぐっと増し、うまみが凝縮されます。
2018年のアードベッグナイトに合わせて作られた新商品アードベッググルーヴスを買おうとしたら間に合わなかったので見つけて飲めたら追記します。
世界で1番クセが強いをコンセプトに作られたオクトモア
こちらのオクトモアはフェノール値(ウィスキーのスモーキーさの値)を極めて高い値で作ったらどんなモルトになるのだろうというちょっとした思い付きから出来上がったウィスキーでついにはフェノール値200ppmを超えるウィスキーになっていきました。
この値はアードベッグの60ppmの実に3倍以上と最強のアイラモルトになります。
オクトモアの歴史は2002年からと浅いのですが年々フェノール値が上がっていっています。
熟成年数は5年と8年のものとあり比較的若いウィスキーになるのですが、製造しているブルックラディ蒸留所のこだわりですべてカスクストレングスとなっていることもあり熟成年数の若さはそれほど気になりません。
ピート最強のアイラモルトオクトモア、アイラ好きはぜひ1度試してみてください。
アイラモルトでもバランスが素晴らしく熟成感もしっかりあるラガヴーリン
アイラモルトの中で1番バランスのとれたウィスキーといえばこちらのラガヴーリンだと思います。
缶のハイボールとしても販売されているブレンデットウィスキーのホワイトホースの原酒として使われていることで有名ですが、ラガヴーリンは単体で飲んでかなり美味しいアイラモルトになっています。
スモーキーさはそれほど強くはないですが、熟成感と味の濃さのバランスが前面に出でいてさすがは16年熟成だなと納得できる1本です。
アイラモルトで悩んだときはまずはラガヴーリンから始めてみてください。
香りが高くまるで香水のようだといわれるスコッチキャンベルタウンモルトウイスキーのおすすめ銘柄一覧
キャンベルタウンは最盛期34もの蒸留所があったスコッチウイスキーの聖地のような場所だったのですが禁酒法や大恐慌によりいまではほとんどの蒸留所が潰れてしまいました。
今では3つの蒸留所のみがウィスキーを製造しているのみになっていますが、そのなかでもすばらしいウィスキーがあるので紹介していきます。
まるでモルトの香水女性人気1番のスプリングバンク
こちらのスプリングバンクはほどよいピート感と潮の香りのほどよさからモルトの香水とまで呼ばれる1本です。
女性のファンのかたも多くエレガントな香り、しかしながらしっかりとした味わい、ストレート、ロック、、ハイボールとさまざまな飲みかたで楽しめる万能型なので始めて飲まれるかたでも当たりのウィスキーになる確率が高いです。
個人的に女性にオーダーされるとおっ!この人かっこいいなってなるウィスキーなのでバーに行かれた際にぜひ試してみてください。
キャンベルタウンのヘビーピート代表ロングロウ
ロングロウはスプリングバンク蒸留所で作られる、ピーテッドウィスキーです。
ピートのみを48時間乾燥させフェノール値50ppm~55ppmの麦芽を使用して、2回蒸留で作られるオイリーさとピート感のバランスが素晴らしいできの1本です。
クリーミーな味わいの中にどんどんと広がっていくスモーク感はやみつきになっていきます。
ロングロウのほうは男性向きなイメージが強くラベルも武骨な感じが出ています。
飲み方は個人的には加水はしなくてストレートがおすすめですがちょっときつい方にはロックでも大丈夫です。
女性がスプリングバンクで男性がロングロウのオーダーとかおしゃれでかっこいいです。
多種多様な味のあるアイラ島以外の諸島スコッチウイスキーアイランズモルトのおすすめ銘柄一覧
アイランズモルトはアイラ島以外のオークニー諸島、スカイ島、ジュラ島、マル島、アラン島のウィスキーの総称で島ごとにウィスキーの特色が違うので味わいは多種多様になっています。
しいて似てるところがあるとするなら島のウィスキーなので少し潮っぽさがあるものが多いぐらいなものです。
万能なオールラウンダー食後酒に最適なハイランドパーク
このハイランドパークはハイランド地方ではなくオークニー諸島のアイランズモルトウィスキーになります。
味わいはほどよいピート感と甘み、後半はドライさが出てくるといった非常に豊かなウィスキーになっています。
少し加水すると甘みも出てくるので、ストレートでちょっとずつ水を足していきながら飲むと味わいが変わってより一層楽しめます。
写真はヴァイキングオナーとなっていますがこちらは新商品で中身はハイランドパーク12年と同じものになっています。
ボトルがオシャレで最初に見たときは僕も違う商品化と思ってしまいました。
こちらはハイランドパークのシェリー樽熟成をかなり強めたダークオリジンズという1本、シェリー樽熟成の原酒をなんとハイランドパーク12年の2倍もの量を使っています。
アルコール度数は46度とやや強めの仕上がりになっていますが、シェリーの香りのおかげかアルコールの刺激はあまり感じません。
シェリー樽が高騰していく近年のなかではまだ新しく2014年にリリースされたダークオリジンズですが価格から考えても家飲みのスタンダードの1本に加えてもいいしっかりとした味わいです。
ラムレーズンのような甘い香りブレンデットウィスキーのバランタインにも使われるスキャパ
ブレンデットウィスキーの名酒バランタインに使用され「魔法の7柱」にも入っているこのスキャパ、もともとは16年のボトルで販売されていたのですが、1度終売となり2016年からスキレンというノンエイジボトルで再販が始まった商品です。
もともとの16年がとても美味しかったので心配しながらスキレンを飲んでみたのですが個人的にはほぼ変わりがなくほのかな酸味と甘みのバランスと樽感の強さも16年同様しっかりとあったのでとても安心しました。
飲み方はストレートに少しだけ加水してフルーティーさを出して飲むのがおすすめです。
アイランズモルトの有名蒸留所タリスカー
アイランズモルト中1番のスモーキーさと味のパンチを備えたタリスカー、わりと有名なので知っている人も多いかもしれません。
舌の上で爆発するとまで表現されるスパイシーさは1度口にするとやみつきになってしまいます。
さまざまなシリーズを販売しているタリスカーですが、10年だけ飲んでて大丈夫です。ほかのシリーズも美味しいのですが10年のスパイシーさが1番わかりやすく美味しいです。
おすすめの飲み方ですがストレートもしくは公式で推奨しているソーダ割りにして上からブラックペッパーを入れるスタイルがおすすめです。
通常でスパイシーなタリスカーはブラックペッパーとの相性が抜群で、専用のペッパーミルが売っているぐらいです。(普通の粗挽きブラックペッパーで大丈夫)
もちろんブラックペッパーなしのハイボールも美味しいのでぜひ試してみてください。
ブレンダーの正確なブレンドによって生まれるスコッチブレンデッドウィスキーのおすすめ銘柄一覧
ブレンデッドウィスキーとはモルトウィスキーの原酒とグレーンウィスキーの原酒をブレンドしたものなのですが多い場合は数10種類ものウィスキー原酒をブレンドすることによって複雑かつ特別な味わいを作り上げています。
近年のモルトブームにともないブレンデットウィスキーは邪道みたいなこというかたも多いですが、もともと美味しいものをさらに美味しくなるようにブレンドして作ってあるのでまずいわけがません。
もしモルトマニアのかたにバーで絡まれたら聞き流して大丈夫です。いまから紹介するブレンデットウィスキーを紹介してあげてください。
自分たちだけで楽しむ自分たちのスコッチを目指した6人の最高傑作シンジケート58/6
かつて自分たちだけの最高のスコッチを求めてゴードンディスティラーズの会長を務めたチャールズ・クレイグ氏が親交のあった6人にレシピ作成にひとつだけ求めたのがスコッチウィスキーの香味と楽しさを極限まで追い求め贅を尽くしたレシピ、モルト原酒65%グレーン原酒35%のクラシックブレンドで作ることで出来上がったのがシンジケート58/6です。
そうして作られたスコッチウィスキーをブルゴーニュワインボトルに詰めて自分たちの楽しみとしたのがはじまりで、名前の意味は1958年に6人の仲間【シンジケート】によって作られたウィスキーというなんともかっこいいネーミングセンス。
18種類のモルトウィスキーをバッティングした原酒65%に2種類のグレーンウィスキーをバッティングした原酒35%の配合になっており、柔らかな味わいとブルゴーニュワインボトリングといったおしゃれな装い、男性はもちろん女性にもおすすめしたいとっておきの1本です。
このシンジケート58/6は僕が一番好きなブレンデットウィスキーなんですがいかんせん置いてあるお店が少ないので見つけたら必ず飲んでいます。
バーテンダーのファンも多いウィスキーなのでオーダーすると一目置かれるかもしれませんよ。
2000年創業と新しくラベルがとってもかわいいコンパスボックス
こちらのコンパスボックスは2000年創業とまだまだ新しいウィスキーメーカーですが味わいはブレンデッドウィスキーのなかでは頭1つ抜け出ているおいしい味わいのものを多くリリースしています。
紹介しているのはスパイスツリーという異なるハイランドモルトを60%と20%とスペイサイドモルトを20%使用し熟成にはアメリカンオーク樽とフレンチオーク樽をそれぞれ使うといったこだわりの1本でバランスが取れた飲みごたえのあるものですがスパイスツリーのほかにもアイラモルトをメインに使った愛嬌のあるラベルのピートモンスターや主張の強いノーネームといったユーモアに富んだウィスキーを作っています。
僕も最初はラベルのかわいさで思わず買ってしまったのですがあまりにも味が美味しかったのでリピート買いしてしまいました。
棚に並んでたら思わず目をひくコンパスボックスシリーズおすすめです。
普段飲みの最高峰バランスが良く飽きのこないバランタイン
普段飲みでもっともいつまでも美味しく飲めるのがバランタイン17年です。
この有名なバランタインですがさまざまな熟成年数のものがあり値段もかなりの差があるのですが家で飲むのであればこの17年が1番バランスが取れていると思います。
バニラのような気品のある香り、はちみつのような甘さの中に感じられる力強いスモーキーさ、40種類ものモルトやグレーン原酒をブレンドすることによって生まれるこの味わいはバランタインならではといった特別なものになっています。
さらに上の年数の21年と30年は価格が跳ね上がるのでボトル買いではなくぜひバーで飲んでみてください。
スコッチウィスキーのすすめ
現役バーテンダーの僕がおすすめするスコッチウィスキーどうでしたでしょうか?
これでもかなり絞って紹介したんですが、我ながら数が多すぎたと思ってます。反省も後悔もしてない!!
スコッチウィスキーの素晴らしい点は膨大な種類があり比較的どれも美味しいのであなたの好みに合う1本は絶対に存在することだと思います。
最近は値段もどんどん上がっていっているのでウィスキーをボトルで買って家飲みする方も増えていますので少しでも助けになれば幸いです。
どうしても絶対失敗したくないという方はスコッチウィスキーに関しては値段が高いものは大概が美味しいのでそれを買うのが1番の近道です。
最後に僕はお酒はバーで飲むことをおすすめしますので、たまにはバーでも飲んでね。
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コメント
Manohiroと申します。
ブログランキングから訪問させて頂きました。
はじめての訪問です。
ウイスキーのことを教えて頂き
ありがとうございます。
また、訪問します。
ポチ、しました。
コメントありがとうございます!!
ポチっとまでしていただいてすごい励みになります。
これからもウィスキーだけじゃなくさまざまなお酒の紹介をしていくので、
ぜひお待ちしております。
[…] スコッチウィスキーの詳細は「【ウィスキー初心者にも飲みやすい】現役バーテンダーのおすすめする人気スコッチウイスキーの地域別銘柄と特徴 」にもありますので、合わせてご覧く […]